ものづくり産業における技能継承の現状と課題に関する調査
- 2019.07.12 Friday
- 10:16
独立行政法人労働政策研究・研修機構では、「ものづくり産業における技能継承の現状と課題に関する調査」を実施し、結果を公表しました。
この調査は、ものづくり産業における技能継承問題はより深刻化しているのか、その現状と技能継承にかかる課題等を把握するため、従業員30人以上の企業に対してアンケート調査を実施したものです。
調査結果の概要は、下記の通りです。
1.ものづくり企業における技能継承の取り組み
○大多数の企業が技能継承を重要と認識するものの、うまくいっている企業は半数弱
○約8割のものづくり企業が将来の技能継承を不安視
○技能継承がうまくいっていない理由のトップは「若年ものづくり人材が十分に確保できない」
2.ものづくり企業における人材育成・能力開発の取り組み
○技能者の人材育成・能力開発の取り組みがうまくいっていると認識する企業は約55%
3.技能継承がうまくいっている企業の特徴
○採用・定着が順調な企業、若手中心企業の方が、技能継承がうまくいっている企業割合が高い
技能承継を進めるための取組としては、下記のグラフが示す通りです。
ポイントは、熟練の技術者が長く働ける環境整備と、継承すべき技術の見える化のようですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://www.jil.go.jp/press/documents/20190606.pdf
従業員研修の実施状況に関するアンケート結果
- 2019.05.10 Friday
- 10:06
東京商工会議所では、従業員研修の実施に関する動向やニーズを把握するための調査を実施しました。
対象は、自社主催の研修講座に参加した企業1000社となっています。
調査結果の概要は、下記の通りです。
1.2018年度研修費用の前年度比
○半数に迫る企業が「増加」を選択。
○選択の理由は「人材育成への経営者の関心が高まったため」が最も多く、次いで「研修を受けさせる対象者層が広がったため」となった。
2.2019年度研修予算の前年度比
○「減少」を選択した企業は僅か。
○2018年度に引き続き、研修費用の増加傾向が見込まれる。
3.社外研修受講前と受講後の取り組み
○社外研修受講前は「特に何もしていない」が4割。
○一方、受講後は「特に何もしていない」は1割に満たず、「受講者から上司への報告(書面)」、「同僚・部署内での情報共有」の回答が上位。
4.今後重点的に育成したい階層と身につけさせたいスキル
○階層は、「中堅社員」「管理職候補」「若手社員」が上位。
○身につけさせたいスキルでは、「中堅社員」より上の全ての階層において、「部下・後輩の指導・育成力」の回答が50%を超えた。
今年度においても、多くの企業で従業員研修への意欲は高いようですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1016933
中途入社者、定着率向上のポイントは「定期的な面談」〜中途入社者の定着実態調査より〜
- 2019.04.16 Tuesday
- 10:07
エン・ジャパン株式会社では、自社が運営する人事向け総合サイトを利用する企業のうち、直近3年間で中途入社者(正社員)がいる企業を対象に「中途入社者の定着」についてアンケート調査を実施しました。
有効回答数は、693社となっています。
調査結果の概要は、下記の通りです。
○4割が「中途入社者の定着率が低い」と回答
○3社に1社が「入社後半年以内が退職に繋がりやすい」と回答
○定着率向上に寄与する企業の取り組みは「定期で行う人事や上司との面談」
○6割が「定着率向上に積極的に取り組む」と回答
○理由は「育てた人材を手放したくないから」「新規の採用が困難だから」
多くの企業で、上司や人事との定期的な面談が、中途入社者の定着に有効であると回答しています。
上司や人事担当者、社内メンター等の先輩社員とのダイレクトコミュニケーションの場を定期的に設けることがポイントのようですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16757.html
管理職への志望度調査
- 2018.12.21 Friday
- 10:18
エン・ジャパン株式会社では、自社が運営する転職支援サービスのユーザーを対象に「管理職への志望度」についてアンケート調査を実施しました。
回答数は、11,423名にのぼっています。
調査結果の概要は、下記の通りです。
○5割が管理職に「興味がある」と回答。
○女性に比べ、男性の方が管理職に強い興味。
○管理職に興味がある理由は、「自己成長のため」。
○興味がない理由は、「管理職が不向きだと思うから」。
○管理職の経験をして良かった点、「視野が広がる」「影響力が上がる」「裁量が増える」。
最近は、管理職になりたがらない若者も多いと聞きます。
管理職の志望度については、男女の差がはっきりと出ていいますね。
子育て等の家庭生活との両立を考えると、及び腰になってしまうのでしょうか・・・。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2018/15683.html
活力ある組織づくりとは?〜「組織活力とマネジメント意識調査」より〜
- 2018.12.19 Wednesday
- 10:05
一般社団法人日本能率協会では、全国の部課長400人を対象に、組織の活力向上に向けた取組み意識に関するアンケート調査を実施しました。
この調査は、組織活力の観点から、部課長が日頃どのようなマネジメントを行っているかを調べたものです。
調査結果の概要は、下記の通りです。
1.自身がマネジメントしている部・課については、7割以上が「活気がある」と回答。活気がある理由は、「困った時の助け合い」「情報共有や学びあい」「創意工夫」が出来ているから。一方、活気が無い理由は、「内向き」「失敗が許されない」「学びあいが出来ていない」から。
2.日頃のマネジメントの悩みは「特定の人に仕事が偏る」が4割超。コミュニケーション以前に、膨大な業務をどう配分するかで悩む姿が浮かぶ。
3.日頃マネジメントで心掛けていることは、「責任は自分で持つこと」「部下育成をすること」「部下の仕事ぶりとよく見ること」。
4.自身が身に付けたい能力・資質は、「コミュニケーション力」「統率力」「コーチングスキル」。
5.部下に身に付けてほしい能力・資質は、「チャレンジ精神」「積極性・主体性」。
6.風通しが良いと思う企業第1位は、「Alphabet(Google)」、第2位に「ソニー」「サントリー」「Apple」。
下記グラフは、自部門に「活気がある理由」「活気がない理由」をまとめたものです。
注目は、活気がない組織の特徴として、「失敗が許されない」「他部署との連携がない」「言いたいことが言えない」「前例重視」などの内向きの傾向があることがですね。
皆さんの組織はいかがですか?
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://jma-news.com/wp-content/uploads/2018/12/0f6541028e88cae6a65b4beb33b3b3dc.pdf