満足度の高い人事評価制度、ポイントは「頑張る方向性を明確にする」〜人事評価制度に対する意識調査より〜

  • 2017.06.07 Wednesday
  • 10:57

コストと時間をかけて人事評価制度を導入したけれど、従業員の満足度はいまひとつ・・・。

皆さんの会社の人事評価制度はどうでしょうか?

 

リクルートマネジメントソリューションズでは、企業に勤める20代〜40代の男女正社員を対象として、人事評価制度に対する意識調査を実施しました。

調査内容は、人事評価制度の実施状況や満足度、評価をめぐる上司・部下間のコミュニケーションの実態などです。

 

調査結果から、従業員の満足度が高く、なおかつ評価による意欲向上のポイントが見えてきました。

ポイントは、「頑張る方向性の明確化」と「承認・感謝の言葉」です。

 

以下、調査結果からの抜粋です。

 


 

〇「自分の人事評価をどの程度重視しているか」という質問に対しては、約8割が「重視」と回答。

〇しかし、「現在の人事評価制度に対いて満足しているか」との質問に「満足している」と回答したのは約半数にとどまる結果となった。

 


 

人事評価制度の重要度は認めるものの、満足度は決して高くない状況ですね。

では、満足と不満足を分かつ原因となっているのは何でしょうか?

 


 

〇まず、「満足している」と回答した群は、その理由として、「会社が評価制度について具体的な情報を開示しているから」(44.6%)、「何を頑張ったら評価されるかが明確だから」(41.0%)を選択する率が高かった。

〇対象的に、「不満足である」と回答した群は、その理由として「何を頑張ったら評価されるのか曖昧だから」(54.4%)、「評価基準が曖昧だから」(47.6%)を選択する率が高い結果となった。

〇さらに、「努力しても報われないから」(31.5%)なども選択されており、評価において、「自分は何に向けて頑張ったらいいのか」が曖昧になってきたとき、不満を感じるようだ。

 


 

評価項目や評価基準を明確化し、オープンとすることも重要ですが、加えて「努力すべき方向性の明確さ」も不可欠な要素ですね。

 

さらに、調査結果では、評価をめぐる上司とのコミュニケーションにおいて、「意欲が上がった瞬間・下がった瞬間」にも触れています。

 


 

〇まず、意欲が上がった瞬間については、当然、高い評価そのものに意欲が上がったと答えた人もいたが、それよりももっと多かったのは、「承認の実感」である。

〇さらに、「自分を見てくれている」ことそのものへの喜びや、次なる成長に向けた「効果的なフィードバック」を挙げるコメントも多数見られた。なお、フィードバックについては、承認や期待とセットで伝えられたことを示すコメントが複数見られた。

〇一方で、意欲が下がった場面は、評価基準や結果の根拠の説明に納得がいかないことが、不満につながっていることが伺えるコメントが多数見られたが、同程度に「ダメ出し」などの否定的なコミュニケーションに関するコメントが多かった。効果的なダメ出しやアドバイスは意欲が上がる理由にも挙げられていることから、ネガティブフィードバックの方法や内容によって、受け止め方が大きく変わることが、改めて確認された。また、上司が自分を見ていない・人として尊重されていない・期待が分からない・・・などのコメントも多数みられた。組織の中で自分の存在価値が否定されたと感じた時に、意欲が低下することが伺える結果である。

 


 

「承認・感謝の言葉」や「成長に向けた効果的なフィードバック」が、従業員のモチベーションを挙げる大切なポイントのようですね。

 

なお、調査では下記のコメントで評価制度運用のキモを指摘しています。

 


 

〇評価の高低、またその結果としてのポストや金銭的報酬と同程度、またはそれよりも多く、存在価値の承認や成長に関して多くのコメントが見られたことは興味深い。ある組織で働くことを通じて、自分が価値ある存在であると実感し、そして今よりさらに良くなりたいといった人の根源的な欲求が叶う瞬間を増やしていくことに、人の働きがいにつながる人事評価制度の本質があることを、改めて感じる結果である。

 


 

以上、なかなか興味深いレポートでしたね。

 

 

調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。

https://www.recruit-ms.co.jp/issue/inquiry_report/0000000572/

 

 

余談ではありますが、厚生労働省では本年4月より新たな助成金をスタートしました。

その名も、「人事評価改善等助成金」です。

この助成金は、新たに人事評価制度等を導入した企業に、最大130万円が支給されます。

ご興味のある方は、下記のサイトでご確認ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158133.html

 

 

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