精神障害に関する労災支給決定数、過去最高の498件〜平成28年度「過労死等の労災補償状況」より〜

  • 2017.07.04 Tuesday
  • 12:04

メンタルヘルスの不調を抱える従業員。

企業にとっては、頭を悩ます大きな問題のひとつですね。

 

厚生労働省では、6月30日に、平成28年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ公表しました。

これは、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の状況について、平成14年から、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを年1回、取りまとめたものです。

 

今回は、その中でも、毎年増加傾向が続く「精神障害に関する事案」についてご紹介します。

労災補償状況の概要は、下記の通りです。

 


 

(1)請求件数は1,586件で前年度比71件の増となり、うち未遂を含む自殺件数は前年度比1件減の198件。

(2)支給決定件数は498件で前年度比26件の増となり、うち未遂を含む自殺の件数は前年度比9件減の84件。

 

(3)業種別(大分類)の請求件数は

    岼緡邸κ〇磧302件

   ◆崟渋ざ函279件

   「卸売業・小売業」220件

(4)職種別(大分類)の請求件数は

    崟賁臈・技術的職業従事者」361件

   ◆峪務従事者」307件

   「販売従事者」220件

(5)年齢別の請求件数は

    40〜49歳」542件

   ◆30〜39歳」408件

   「50〜59歳」295件

(6)時間外労働時間別(1か月平均)支給決定件数は、「20時間未満」が84件で最も多く、「160時間以上」が52件。

(7)出来事別の支給決定件数は、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」74件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」63件の順に多い。

 


 

長時間労働を原因とする過重労働が、メンタルヘルス不調の主な原因であることは変わりない状況です。

さらに、近年問題となっている、職場のパワーハラスメントが追い打ちをかけている形ですね。

メンタルヘルスの不調を原因とする自殺が労災認定された場合、企業は民事上の損害賠償請求の対象となる恐れがあります。

企業としての対応を、今一度確認する必要がありますね。

 

 

詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000168672.html

 

 

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