「長時間労働・高収入」より「ワーク・ライフ・バランス重視」〜日本の社会と労働組合に関する調査2017〜

  • 2017.09.19 Tuesday
  • 11:51

日本労働組合総連合会(連合)では、働く人が持つ生活意識や社会の理想像を把握するため「日本の社会と労働組合に関する調査」を実施し、8月31日に公表しました。

調査対象は、全国の15歳〜64歳の働く人(自営業・フリーランス・役員・経営者を除く)1,036名から有効サンプルを収集しました。

 

調査結果の概要を抜粋すると、下記の通りです。

 


 

【現在の生活満足度と将来に対する不安】

〇現在の生活満足度、「満足」54%、「不満」46%、満足度が最も低い世代は40代。

〇将来に不安を「感じる」約8割、現在の生活満足度が低い層ほど不安を感じる傾向が顕著。

〇将来の不安はどこから? 「老後の生活」が最多、10代・20代の半数以上は「仕事の有無」と回答。

〇将来の日本に関する予想 「3年後、日本は今より良くなっていない」4人に3人が悲観的。

 

【理想とする社会のイメージ】

〇理想の社会とは?

・「長時間労働で高収入」より「ワーク・ライフ・バランス」、「活発に転職」より「定年まで同じ会社」が理想。

・成長よりも格差が小さいことを重視する人や低負担・低福祉より高負担・高福祉を志向する人が多い傾向。

・8割強が「ハイリスク・ハイリターンな社会」より「ローリスク・ローリターンな社会」を理想の社会として選択。

〇日本の安定的な成長・発展のために重要なこと 1位「安定した雇用」2位「労働環境の改善」

・「安定した雇用」「医療・介護制度の充実」や「子育て・教育支援」が重要 女性に顕著。

 

【職場について】

〇「現在の勤め先は働きがいを感じない」2割半、契約・嘱託・派遣社員では3割強。

〇働きがいを左右すること 「仕事の内容」「賃金の水準」「労働時間・残業」「人間関係」「仕事に対する評価」。

〇職場環境の実態 「有給休暇取得が困難」は31%、「パワハラやセクハラ」は15%、「残業代未払い」は16%が経験。

〇男性は仕事の悩みをひとりで抱え込みがち? 3人に1人は「相談相手がいない」と回答。

 

【職場の人手不足について】

〇「仕事をする中で人手不足を感じる」6割強、「これから職場で人手不足が深刻化すると思う」7割。

〇人手不足対策として必要だと思うこと 1位「賃金や労働条件の引上げ」 2位「業務効率化」 3位「業務量調整」。

〇人手不足が理由のサービスや料金の見直しについてどう思う? 最多回答は「値上げもサービスの見直しもやむを得ない」。

 

【労働組合について】

〇労働組合は必要か 「必要」が5割半、「不要」に1割を大きく上回る。

〇労働組合の活動で期待すること 1位「賃金の引上げ」、2位「労働時間の短縮」、3位「非正規労働者の処遇改善」。

〇連合の認知率 6割半、10代は3割、20代は約6割、30代は6割半、40大と50代は7割強、60代は8割強。

〇連合への期待 1位「賃金・労働条件の改善」、2位「非正規労働者の処遇改善」、3位「中小企業で働く人の支援」

 


 

理想の社会に関する質問では、「ワーク・ライフ・バランス重視」や「格差が小さいことを重視」する傾向が顕著に表れているようですね。

 

 

ひと昔前に、「勝ち組」「負け組」などのキーワードもありましたが、勝ちも負けもない社会を望む人が多いということでしょうか。

 

 

調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。

https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20170831.pdf

 

 

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