平成30年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」
- 2019.05.27 Monday
- 09:52
5月では観測史上最高と言う異常な暑さが続いています。
そんな中、厚生労働省では、平成30年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」を取りまとめ公表しました。
概要は、下記の通りです。
1.職場における熱中症による死傷者数の推移
○平成30年における職場での熱中症による死亡者数は28人と、平成29年と比べて2倍となりました。
○死傷者数は、1,178人と前年の2倍を超えました。
○熱中症による年間に死傷者数は、近年400〜500人台でしたが、1,000人を超えたのは、過去10年間で最多となっています。
2.業種別発生状況
○死亡者数を業種別にみると、建設業が10人と前年同様最も多いのですが、前年死亡者のいなかった製造業で5人、運送業で4人発生しています。
○特に屋内作業での増加が目立っています。
○死傷者数では、警備業が前年のほぼ3倍、製造業、運送業が前年のほぼ2倍となっています。
定年後の継続雇用制度の定着など、高齢の従業員さんが占める割合も多くなっています。
これから、暑さが本格化するとともに、熱中症のリスクもさらに高まってきます。
早めの対策を心掛けたいものですね。
熱中症による死傷災害の発生状況の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04759.html
大学生の就職率97.6%、引き続き高水準を維持〜2019年3月大卒者等の就職状況より〜
- 2019.05.23 Thursday
- 10:03
厚生労働省と文部科学省では、平成31年3月大学等卒業者の就職状況(平成31年4月1日現在)を共同で調査しました。
調査結果として、大学生の就職率は97.6%となり、調査開始以降2番目に高く、引き続き高水準となっています。
調査結果の概要は、下記の通りです。
○大学(学部)は97.6%(前年同期比0.4ポイント低下)
○短期大学は98.6%(同0.5ポイント低下)
○大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では97.8%(同0.4ポイント低下)
○大学等に専修学校(専門課程)を含めると97.7%(同0.2ポイント低下)
学生有利の売り手市場は、依然として続いているようですね、
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000205940_00002.html
大学生の就職観は?〜2020年卒マイナビ大学生就職意識調査より〜
- 2019.05.22 Wednesday
- 10:11
株式会社マイナビでは、2020年3月卒業見込みの全国大学3年生・大学院1年生を対象に、就職意識に関する調査を実施しました。
調査期間は、2018年12月1日〜2019年3月21日。
48,064件の有効回答数を得ました。
調査結果の概要は、下記の通りです。
就職観では、例年同様「楽しく働きたい」がトップ。4割に迫る。
○学生の就職観では、ここ10年以上変わらず「楽しく働きたい」がトップにあり、文系女子では4割を超えた。
○また、文理ともに男子の増加割合が大きい。
中堅・中小企業志向が上昇。大企業志向との差が縮む。
○売り手市場に後押しされて3年連続増加していた大手企業志向は52.7%で前年より1.8ポイント減少した。
○一方、「やりがいのある仕事であれば中堅・中企業でもよい」+「中堅・中小企業がよい」が43.4%と前年を20.ポイント上回った。
「安定している会社」が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」を抜いてトップに。
○企業選択のポイントにおいて「安定している会社」が、01年卒からトップを譲らなかった「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」を抜いてトップとなった。
学生が行きたくない会社は「ノルマのきつそうな会社」が1位に。「転勤の多い会社」も前年より増加。
○行きたくない会社を聞いたところ、19年連続1位であった「暗い雰囲気の会社」を抜いて「ノルマのきつそうな会社」が、全体でのデータを取り始めた01年卒以降初めてトップに立った。
就職希望度、「なにがなんでも就職したい」は微減。2年連続で減少。
○就職希望度について、「なにがなんでも就職したい」は、87.0%と僅か0.7ポイントではあるものの前年を下回り、昨年に続き減少という結果になった。
○ここ3年増加傾向にあった理系女子についても前年を20.ポイント下回る88.5%であった。
志望職種において、文系では「営業企画・営業部門」、理系では「研究・開発部門への志望が減少傾向。
○回答時点での志望職種について全体でみると、「営業企画・営業部門」と「研究・開発部門」が減少傾向にある。
「海外勤務はしたくない」がさらに増加。16年卒以降最も高い割合。
○海外勤務に関する志向では、海外の政情不安や貿易摩擦、テロ等の影響もあるのか、「海外勤務はしたくない」が2年連続増加している。
学生が行きたくない会社の特徴は、下記のグラフの通りです。
「ノルマのきつそうな会社」「転勤の多い会社」「残業が多い会社」「給料の安い会社」等が、ここ数年増加傾向にありますね。
働き方改革やワーク・ライフ・バランスが叫ばれる時代です。
学生も、働く環境や条件については、シビアに考えているようですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://saponet.mynavi.jp/release/student/ishiki/survey2020/
残業の減少理由「残業規制による強制的な退社」が最多〜ミドル2000人に聞く「残業時間」実態調査より〜
- 2019.05.17 Friday
- 10:18
エン・ジャパン株式会社では、自社が運営するミドル世代向け転職サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に、「残業時間」についてアンケート調査を実施しました。
調査結果の概要は、下記の通りです。
【自社の残業時間の増減傾向】
○5割が「変わらない」と回答。
○残業時間が減少傾向の業種は「金融」「IT・インターネット・ゲーム」「広告・出版・マスコミ」。
○増加傾向は「メディカル」「流通・小売・サービス」「物流・運輸」。
【残業時間の増加理由】
○増加理由は「社員の退職・異動」、減少理由は「残業規制による強制的な退社」が最多。
【月間の残業時間】
○3割が「月間40時間以上残業している」と回答。
【残業規制について】
○7割が残業規制や撤廃に賛成。
○賛成の理由トップ3は「自分の時間ができる」「業務効率が上がる」「周囲を気にせず退社できる」。
○一方、「サービス残業を助長する」「残業代がなくなり収入減になる」といった反対の声も。
残業時間が減少傾向となっている理由は、「残業規制による強制的な退社」が最多となりました。
当然のことですが、罰則付きの法律改正の効果は大きいようですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/17005.html
2019年度「新入社員意識調査」〜一般社団法人日本能率協会より〜
- 2019.05.15 Wednesday
- 10:37
一般社団法人日本能率協会(JMA)では、提供する新入社員向けセミナーの参加者を対象に、仕事や働くことに対してどのような意識を持っているか調査を実施しました。
本調査は、2019年3月28日〜4月9日にインターネット調査で実施し、384人から回答を得ています。
調査結果の概要は、下記の通りです。
1.変化の時代に高まる不安?
○新しい元号への期待:「どちらとも言えない」が約4割。
○今の気持ちを表す漢字にも、「不」が増加。変化の激しい時代における「不」安の表れか。
2.仕事をしていく上で不安に感じていること
○「仕事での失敗やミス」と「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が同率トップに。
○意欲はあるものの失敗を恐れる傾向。
3.転職を考えるシチュエーション
○「パワハラやセクハラにあったとき」が断トツに。女性の8割にのぼる。
○働き方・職場環境に、より一層目を配る必要性あり。
転職を考えるシチュエーションでは、下記グラフの通り、「パワハラ」「セクハラ」が大きな割合を占めています。
調査内のコメントにもありますが、働き方や職場環境に対して、より一層の配慮が必要ですね。
調査結果の詳細は、下記のサイトでご覧いただけます。
https://jma-news.com/wp-content/uploads/2019/04/fac2903e1f29d88bed975a9cfb3052de.pdf